8: 誰の歩数を知りたいか

 19時。起き抜けにYoheiがつくってくれたビーフシチューをAdam含めて3人でサウスパークを見ながら食べる。夕飯つくるといって2日が経ったが冷蔵庫の豚肉は大丈夫だろうか。賞味期限がどこに書いてあるのかをYoheiに尋ねると、"そういえば見たことないですね"と返ってくる。何かが根本的に違うのか平然とアメリカ社会は回っているようだ。  明日何時に帰ってくるのかとAdamに尋ねてしまったので明日こそは起きて夕飯をつくるだろう。そういった質問をすぐゲイトークに持って行く流れ(Adamがゲイというわけではない)を聞き取れるようになってきた。I'm exit only.

 豚肉仕込んだので今日はAdamが帰って来てから揚げて一緒に食べてそれから寝るつもりで、そのまま起きっぱなしである。昨日は雨だったが今日は朝から晴れて、よく見かけるカリフォルニアの天気というやつに落ち着いたのでテニスに行って午前中時点で満身創痍だ。

fitbit

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 fitbit oneを買って何日か経った。消費カロリーとか歩数とか階段昇った階数だったりが記録されているのが単純に面白いのだけどウェブ側が割とよく出来ているというのが大事そうに見えた。集計した情報をiPhoneMacからsyncしてそれをどんなsummaryに仕上げるのか工夫を凝らしている。そしてソーシャル要素がなんだかキーっぽい。こういう身体的な活動にまつわる情報は少しデリケートなものがあって、友達でもないのに友達ですと云える世の中と同じソーシャルと呼ぶには難しいのが味を出している。どちらかというと暮らしの中で頻度的には高めに会う人だったり、似たような境遇で生活していて競争をしてみたい人と繋がるのが楽しそうと直感する。別に勉強会で会っただけのおっさんの昇った階の数は知りたくない。その結果、僕のマーケティングによりKeisukeも購入に至った。

 ウェブと違って$99の商品をまず買わせるのだから、壷を売りつけている訳ではないと自信を持って勧めることになる。そして最初に$99払って購入した人はほぼ必ず使ってみるだろうから「友人への紹介」の質も高い。近しい友人を取り込みたくなり、なおかつハードの購入が必要という組み合わせは強力で安心感みたいなのを得た。日本に戻るときに数個買ってお土産にもしたい。

 UPWithingsとかも似た方面の端末とサービスの組み合わせで存在するけれど、fitbitの他人との繋げ方が上手なだけで一歩前に出てるようにすら見えた。2008年の最初のfitbitの時から追っていたらまた何か違う認知が出来たかもしれないのが勿体ない。