19: ソーシャル帯域

http://distilleryimage3.s3.amazonaws.com/59f17ff44a2b11e2a73522000a1faf50_7.jpg  ああ、こっちに進学出来ないもんかなと大それては居ないけれどよっぽど死ぬ思いが必要だった選択肢が増えたのはここの芝生で寝転んだ時だ。結果として諸々遠回り、ある意味ではずるい近道をして、進学せずにここを訪れたのは複雑な心境だ。原点回帰というか改めて訪れることは凄く心身に良くて、ああもう少し作業を進めようとか、あれ試してみようとか怠惰を小さくさせる作用がある。時間が経つほどそれがまた大きくなるので、定期的に来ればよいのではと思った。同時にこれまでの間どうやって小さくしていたかわからなくなったが、小さく出来てなかったというのが正しいのかもしれない。よくもまあ働いたり出来ていたものだ。

Karma

 Karmaが面白い。最初はFONみたいなものかと思ったら結構違った。無線スポットの先が4G(厳密にはWiMAX)なことと、買ってしまえば無料で使えるわけではない点が大きな差。ちょっと逸れるけど、日本だとFONの本質的な良いところをソフトバンクがぐちゃぐちゃにしたと思ってる。

 面白いのは自分のKarmaを他のユーザが使うことで回線代が浮いたりする。たったそれだけなんだけど、それが本当に回転するのだとしたら凄く楽しそう。東京でそこら中で垂れ流されているPocket Wifiの電波は鍵がかかっているし、誰のものかもわからない、発信している人はただただ月額費用を払い続けているが、通信を使っていない時間は固定の月額費用に対しては無駄なまま、というのが全部一掃されて、回線屋さんの方は契約に拠らない利用者との接点がユーザの足を使って簡単に手に入る。なんというか綺麗。

 Stanford bookstore cafeでKeisukeとタスクの棚卸し会をした時に、T-MobileのSIMを挿したAndroidテザリングをしながらAsanaに書き込むのはなかなかバッテリー的にも回線の細さ的にも堪えたので、帰って来てから注文した。実際に体験するのが楽しみだ。

 登録した後に来るメールのサブジェクトが

Welcome to Karma!

でじわじわくる。Dive into 業。

 上で書いてる事も、"業が面白い"とか、"自分の業を他のユーザが使う"とか的を射てる感じなのかもしれないけど諸々日本語にするだけで不謹慎っぽい。

Your Karma hotspot has a Wi-Fi signal that's open and branded for you (ex. John's Karma). Anyone around can connect to it.
When they do you'll both receive 100MB of free data. It's Social Bandwidth.