37: 毎朝起きられなかったが母の胃の健康を犠牲にして精勤賞を貰った

 しばらくは縁がないだろうと思っていた早寝早起きという習慣が身に付いた。1週間くらいの間0時に寝て6時前には目が覚めている。入れ替わりでKeisukeが寝るのを横目にシャワーを浴び、トーストを食べながらオンラインに戻る。早朝だと日本の日付の変わり際なので、いくらかやり取りをしたのちに外の景色以外が寝静まってから仕事を倒していく。

 1月末でひとつふたつのマイルストンを何とかくぐり抜けて気が抜けていたうちに他のマイルストンが思ったより見える場所まで来ていて、また寝るか机に向かうかの日々が繰り返され始まった感がある。Googleに遊びに行ったのと前職の同僚に誘われてSuper Bowlを見るパーティに出かけたのが最後の観光らしいものにならないことを願いながら順々に付箋を剥がしている。

Googleで働きたい?

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 Keisukeの友人の招待でGoogleで食事や散歩をした。前に訪問した時のちょっと違う世界に憧れるような高揚感というよりは、会いに行けるアイドルに近い感じだったと思う。Googleのオフィス的驚きポイントに対して、まあそうだよねって受け取れるくらいには肥えてしまっていた。

 4年前よりも天下取ってます感があって、Googleで働くという言葉は中身が変わったと思う。今では普通の大学生が希望する企業に挙げると聞いた。僕がいつだったか提出した英語のレジュメにお祈りをされている頃にはそんなことなかったというとおっさんっぽい。とても凄いんだろうなと先入観を持たなくなったといえば選んだ言葉が悪いかもしれないが、少なくとも所属で人にラベルを貼るような対象ではなくなったのは、Googleというよりは自分が変わっている側面がありそう。まあどっちも変わってる。例えば職場はNASAだと云われたらまだNASAに先入観を持って行かれる。

 バイキングで食べたいものを集めて、スープに飲料も抜け目なく平気な顔して取ってくるような人間になっていたのが表向きの僕のこの4年分の差だった。