22: コミュニケーションの成功体験は大きい

 昼夜の生活周期がかなり荒れている。徹夜するということはないのだけれど、朝まで起きてテニスをやって寝る日もあれば、夕方まで寝て深夜に料理をして隣の部屋で寝ているYoheiを起こしてしまうこともある。作業の間は昼なら外が明るいから、夜なら日本人がウェブで元気だから一切罪悪感が無くて便利だ。

Name?

http://distilleryimage9.s3.amazonaws.com/fd00fb284e2e11e2800122000a1fbf61_7.jpg  と、スターバックスのレジで尋ねられ、名乗るとカップに書いてくれて受取時にわかりやすくなる。外人っぽい。あいにくの残念な発音で"Kengo"と返すと写真の通り"Bo"と記されてしまい辛い思いをした。ちなみにKeisukeは"Cacey"と書かれていた。どうもPockemonにそんなキャラクターが居るようだ。

 人名として受け取るのが難しい音かもしれないのを言い訳に"Bo"と聞き取られたことを僕が正当化してはならないようなものを感じた。

 ご丁寧に寂しい気持ちになるのはどのコミュニケーションをとってもそうで、"通じない"という事実はいつでもきついものがある。おかげでその逆に"通じた"という体験は気持ちが良い。もちろんそれは慣れてないうちのレベルでの話だが、日本語の会話みたいに慣れてしまった上だとメタファーやアイロニーなど通じにくいものが何とか通じるところに気持ち良さを見出す側面があると思う。結局は普段通じなさそうとか通じないものが通じる瞬間が好きなのだ。

 もう少し僕が聞き取ったり、話せたりするようになるだけで、"通じる"な出来事が腐るほど出来て来たなら、少しの間でもきっと麻薬的な楽しみ方をするのだろう。昔の記事に"最終日前日の夜、唐突に英語が聞き取りやすくなったり、出てくるようになったりした"という文を書いた時に編集の方から"スイッチ入るんだよ。私は一週間くらいかかるけど"みたいなことを云われたのを思い出した。まだ来ていないが2012年は終わりそうだ。