54: かわいいをつくる
連休に1度友人宅を訪れ、昼から日付の変わる頃までのほとんどを話すことに使った。駅まで自転車で迎えに来てくれて、家に辿り着くまでの図はまさに中学時代の既視感と重なっていた。途中で寄ったコンビニで買ったのがジュースやお菓子でなく、ビールとチーズになって年齢確認のボタンを押すことは既視出来なかった。
おっさんが向かい合って8時間ほど話すという過ごし方は、内容が生産的であったかどうかに拘らず、字面からはわからないほどに貴重なものだった。ガールズトークで何が話されるのかは知らないが僕たちのボーイズトークはインターネットの話で満たされていた。ボーイズではない。女子会は婦人会だし、ギークガールはITおばさんだ。
かわいい
ある範囲で自分の価値観を押し付けるようなものを技術の場に持ち込むなという発言は確からしい正しさがある。格好良いから、それだけを理由にこう書いたとかは非難されがちである。これが好きだとかこれが嫌いだとか話す場合に僕はよく"かわいい/かわいくない"で話すことが多いと指摘されて、あの花の主人公のお父さんみたいで恥ずかしいし、先に書いたことそのままの言動は良くないなあと反省したものの、
JSON.pretty_generate
というメソッドを見て救われたような心地を得てそれを心の中で取り消して、
render pretty_json: data
と出来るようにした。僕たちの返すJSONはかわいい。
かわいいJSONには価値があるのでこの場合は非難されるべき対象ではないか。どんなかわいい人よりも万人にかわいいと認められるとメソッド名でprettyを冠せる感じがしてとても良い。gourikiというメソッド名もと考えたところでタイプを止めた。