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去年の8月は、結婚だ、30歳だ、転職だと並べていたが、ようやく1年が過ぎていて、少し経ったところで2017年も終わろうとしている。前の年ほどではないが、密度が高く、ゆっくりと1年が過ぎていったように思う。取り立てた変化はというと会社に慣れてきたことと、結婚式を挙げたことだろうか。これだけではないが、何れにおいても恵まれているということに尽きる。

自分のことでいうと、仕事がどうにかなってきたことは大きい。最初はRubyの国から来た、なぜだかMatzとフレンドな英語を喋れないバックエンド寄りのやつだったのが、気づけばフロントエンドにもスキルセットが割と伸びて、ビルド周りや最近のフレームワークも守備範囲に入ってきて、前職までの立場に増して何でも屋さんの度合いは強くなっている。アメリカではあまり歓迎されないとされる専門性の無さを心配する一方で、ちょっとシニアのどれについても割と詳しい奴くらいの立ち位置と自認してもいいんじゃないかと思いたい日もある。言語とカルチャーの差異が気にしなければ成立する人材になったのだ。

とは言いながらも、現地企業の文化をこの1年目の当たりにした。直接近しく働く人間に目まぐるしく変化が起きる。一緒にペアプロしていたはずのジュニアにあたるエンジニアが突然その職を外されたり、さっきまで僕にバグ修正を依頼していたPMが数時間後に解雇されているのには堪えることもある。採用から入社直後よく面倒をみてくれたエンジニアリングマネージャももう居なければ、この人を追えばまずは軌道に乗れそうとチームのシニアに視点をあてたら翌月には転職してしまう。会社のサイズ感が絶妙で、小さすぎるスタートアップでもなければ、アメリカの企業の例ですと言えるくらいの大きさもないので、何が例外で何が当然のことなのかは測りかねることも多い。