55: フレックスタイム制でサボれたら世話はない

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 自由な生活を送っていると、自他ともに認めていた。その中身は就業時間の目に見えた制限が無いだけであって、酒を飲み過ぎたら翌日辛くて仕事がまともに進まないし、徹夜をすれば眠くてやれないことが増えるのは当然なのを勝手に自由になった気になって忘れていた。他人に自分が自由ですというのは発する側と受け取る側での自由が何なのかが一致しないので、何が自由かを言うように心がけることにした。"発する"と入れて"ハッスル"が検索候補の上に出たのは色々自由そう。

なにがお気に召したのか

 Flickrのリニューアルで、ログインユーザ向けトップページで流れてきたサムネイルから写真のfav(add to favoriteとかだろと思って確認したらfavedとか書いていて本当にfavだった)を行えるようになった。便利にしたいからFlickrがこれを導入したとは思いたくない部分があって、きっと前の小さなサムネイルの時よりも大きくなったからfavをするかどうかに値する情報に達したと判断したのだと信じている。誰かTumblrの親会社に務めて確認してきて欲しい。

 どこからでもfavすることが出来るというのには少しだけ抵抗がある。ミュージシャンが音質を理由にテレビの音楽番組への出演を断るとか、ラーメンズがお笑い番組よりも舞台を催すことを優先するとか、ポータブルに享受出来て評価出来てしまうのを避ける話に根本のあたりが似ている。fav出来る口の増加は、どういう環境でどういう条件で何を思ったのでfavをしたというパターンをもっと膨大にする。写真の性質上、表示条件が気に入る理由に少なからず影響をもたらすので、おおっと思った話。本当に気に入ったかが重要ではなくて気分の良くなりそうなフィードバックが与えられればそれで充分なのかなあ。

 そこに持つ意味は自由にあって良いけれど、サービスの提供者がラベルとして添えた"お気に入り"という好意的そうな方向の名付け方は、使う人を増やせど、受け取った人をいっぱい勘違いさせているように見える。といっても、何故あなたはこれをお気に入りにしましたかと毎度尋ねるなんてニールセンでもやってくれない。

 FacebookのLikeも様々な使われ方をしているが、訃報の場合にそれがタップされないというのは、いいねにいいねの意味があると分かっていつも押しているのかなと、一貫性が失われている気がして何だか辛い。きっと「いいね」が「喪に服します」に変わったら喪に服さなくても押すんだろう。

 これはただのはてなスター好きだ。