ウェブマーケティングという茶番

ウェブマーケティングという茶番 (経営者新書)

ウェブマーケティングという茶番 (経営者新書)

 ウェブマーケティングなるラベルの介在するところに、うさんくさいものが入り混じっている直感や不要に不快になることは時々あって、そういったところに対して何かスカッとした気分になれるものでも書いてあることを期待して手に取った。総じて期待とは違っていて、著者が同業者への不平を漏らし続けるのを眺めることになるのだが、コンテキストを僕が持っていないのが悪いのかもしれないが、それっぽく数字が出ている割に具体性、論理性が欠けていて、誰が悪いとも言い切れない情報が繰り返されるのが辛くなって途中で読むのを止めた。

 語気の強い文章の繰り返しから鬼気迫る空気感に、何か悪そうなことが横行しているのは伝わってくるのだが、本質的な判断が出来ないまま人々がウェブマーケティング?なるものに取り巻いているに過ぎないように文面からは受け取れた。人が人に何かを依頼するどんな場面でもそうだけど、そのウェブマーケティングというのはふわっとしていてちゃんと扱える人がそんなに居ませんという状態のよう。ウェブっぽい仕事に就くようになって10年近くになってもウェブマーケティングが直接的に何を指すのかがわからないままで、これはこれでいいのかという気持ちにならないこともないけれど、プロダクトやサービスに対しての流入をどうやっていきましょうかって話じゃないのかな。